お裾わけするお祝い

「内祝い」と聞くと、親戚や友人などから頂く慶事(結婚や出産など)の贈り物や金品に対するお返しというイメージがあると思いますが、本来は身内のお祝いについてのお裾わけという意味合いがありました。以前は内祝いの品として饅頭やお菓子などの「砂糖」が使用されたものが多く利用されていました。これには諸説ありますが、「砂糖」は保存をするために使われる事が多く、細工が施された菓子なども多く、長期間にわたり目でも楽しめるようにとも考えもあったようです。別説では「砂糖」は昔はとても高価なもので「金」と同価値であったとも言われます。こうした菓子類は高価なものとして珍重され、贈答品としてお祝いや内祝いの際に贈られるようになったとも言われます。

今や平均所得400万円以下の低所得層が多い現代日本において、経済的な問題も抱える人も少なくないと思います。これらのことを象徴するかのごとく、内祝いの取り扱われ方においても少しずつ変化をみる事が出来ます。以前は「半返し」が主流でしたが、4分の1程度の金額に抑えるケースがあったり、内祝い世情が贈り物に除実に影響する結果となっています。逆に昔の凝り固まった「内祝い」の固定観念を打ち破るかのような現代風のお返しも登場しています。カタログギフトもその一つです。相手を選ばず、気兼ねなく好きなものを選べる利点を上手く利用しています。また交通網の発達により都市と地方の垣根がなくなりつつあるため、地方独自の慣習も薄れ、インターネットなどの情報により今後も益々内祝いの内容が現代風なもので統一されていくでしょう。